デザイン制作のレイアウトの基本
~対比・繰り返し~
今回の記事は、デザイン制作の対比・繰り返しについてです。
~対比~
対比とは、レイアウトを考える際に色味や大きさによって、差をつけて情報を目立たせる方法です。メリハリをつけることで紙面レイアウトの見栄えも良くなります。
伝えたい情報を目立つ色で大きく表示し、そうでない情報は色味を無くし小さく表示させます。これにより、読み手の目線が最初に伝えたい情報へ向かうため、重要な情報を素早く伝えることができます。
また、周囲の余白によっても対比を生み出すことができます。伝えたい情報の周りには広めの余白を設け、そうでない情報は余白を狭くします。周りに広い余白があることで良い意味で紙面上で浮いた情報となります。これにより伝えたい情報を目立たせます。
ジャンプ率
レイアウト紙面内で文字の大きい箇所と小さい箇所の比率のことを指します。
1つのレイアウト紙面内に異常に大きい表記の文字と異常に小さい表記の文字が存在する場合、紙面内のジャンプ率が高いといいます。
また、それとは逆に1つのレイアウト紙面内の文字の大きさがほぼ同等で差が無い場合、紙面内のジャンプ率が低いといいます。
文字のジャンプ率が高いデザインは基本的に、にぎやかでポップな印象を与えます。
文字のジャンプ率が低いデザインは基本的に、落ち着いた上品な印象を与えます。
レイアウトを行う紙面にどちらが適切なのかを考えて使い分けましょう。
~繰り返し~
繰り返しは、同一のデザインでレイアウトを行う方法です。
例として、カタログを想像してください。
1ページ内に6つの商品が紹介されていて、6つ全ての商品が四角の枠で囲われているデザインと、商品によって違う形の図形で囲われているデザインだとどちらが見やすいデザインでしょうか。
おそらく前者の全ての商品が四角の枠で囲まれたデザインの方が統一性もあり、見やすいと思います。
繰り返しというのはこのことです。
この例の場合だと紙面内で、四角の枠の中に商品を配置するというルールを繰り返し適用し、デザインを行うということを指します。
デザインは基本的に統一感やまとまりがあることできれいに見え、読みやすいものとなります。
対比・繰り返しはデザインの基本ではありますが、ここを理解しておかないと伝わりやすいデザイン、統一感のある読みやすいデザインの制作が難しくなりますので、しっかりと覚えておきましょう。
今回の記事は以上となります。ご覧いただきありがとうございました。